心理カウンセリングとは…
カウンセリングは、一般的な相談とは異なり、具体的なアドバイスをすることよりも、来談者自身の気持ちや考えに焦点をあてることに大きな特徴があります。
これは、一般的なものよりも一人一人の個別性・個別の状況を重視することと、来談者自身が考えを深められるように援助することに重きをおくためです。
プライベートでは直接関係のない立場の人間(カウンセラー)と一対一で、じっくりと時間をかけて自分や悩みについて話せる場所でもあります。
具体的には、悩んでいることに関してのお気持ちや状況をお話していただきながらカウンセラーとの話し合いを重ねていきます。(お話したい気持ちがあれば、話すことが得意・不得意ということを気にする必要はありません)。
その中で、改めてお気持ちを語るという体験自体が価値あるものになることもありますし、時にはカウンセラーとともに新たな視点の模索や状況の改善について話し合ったり、気持ちの整理等をおこなっていきます。
また、日常では、相談の時間、場所、相手が流動的であるのに対し、カウンセリングでは、定期的、継続的に相談の時間、場所、相手が保証されます。秘密も守られます。
そのため、安定した構造の中で、来談者は心の悩みや問題に取り組むことができるのです。同時に、カウンセラーはその専門性をもって来談者が自由に表現できる場を提供します。
一般的にカウンセリングは「カウンセリングを受ける」という表現が使われますが、カウンセリングは受けるものではなく、お客様とカウンセラーとの協同作業である、と私たちは考えています。
そこで当室では、カウンセリングの時間をより良いものとするため、活用するという意味で「カウンセリングを利用する」という表現を推奨しています。
私たちにとっては、お客様の声や表現を可能な限り丁寧にお聴きし、誠実に対話をしていくことが大切な基本だと感じています。基本をふまえた上で、お客様一人一人に柔軟に対応できるよう心がけていきたいと思います。
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